絶縁油については、PCB含有の有無が気になる今日この頃です。
PCB分析が必要な機器が年々新しいものまでにまで及ぶようになってきており、今後の動向が注目される。
少し前になりますが、大阪にて開催されたJECA FAIRにて絶縁油の講習会に参加した。
その中で気になった点を幾つか述べる。
1.ガス分析の採油方法について
あるメーカーの話では、採油中や採油後の空気の接触は分析結果に影響を与えるため、ゴム栓式採油方式にて容器へ採油し、油をオーバーフローさせて容器上部に空気を残さない状態で容器に蓋をする。
2.耐熱紙について
変圧器の絶縁紙の劣化診断としてフルフラール生成量を分析する方法が知られているが、耐熱絶縁紙については生成しない為、あまり意味をなさないこと。
3.植物由来の絶縁油について
あるメーカーの絶縁油は引火点が高いことから、危険物に該当せず消火設備が簡略化できることや、変圧器の長寿命化が期待出来る。
2023年10月