つぶやき

EMケーブルについて

 PASの設置された事業所で実施した年次点検において、高圧引き込みケーブルのシールドーアース間の絶縁測定値が0.01MΩと低い値であった。
 ケーブル電源側のPASは屋外地上設置型の開閉器箱であった為、電源側のケーブル端末処理の点検や清掃は容易であったが端末処理に問題はなく、端末処理の状況がシールドーアース間の絶縁低下の原因であるとは思えない状況であり、電気室内のケーブル端末も同じ状況であった。
 ケーブルはEMケーブルである。
 マンホールを開け内部状況を確認すると雨水により浸水していた。
 今回の点検結果と下記の理由から当高圧ケーブルは更新を必要する判断を行った。
 EM電線ケーブルQ&Aによるとアルカリの水による影響で絶縁低下する場合があるようで、今回の事例ではマンホール内の雨水はアルカリを指していた。

2022年10月

関連記事

  1. つぶやき

    つぶやき(地味な清掃について)

     最初の頃は、ちょっとした高圧機器の汚損であっても、将来的にリークし…

  2. つぶやき

    つぶやき(停電復電操作の恐怖)

     簡単な事ほど注意が行き届かないのが人の常である。 年次点検で行う停…

  3. つぶやき

    つぶやき(耐圧試験)

    判っているが、高圧ケーブル耐圧試験時の注意点。 長い高圧ケーブルの耐…

  4. つぶやき

    つぶやき(波及事故)

     できれば避けたいものの1つに波及事故があり、近年は近畿圏内で年間3…

  5. つぶやき

    つぶやき(低圧絶縁測定時の注意点)

     低圧電灯分電盤の絶縁測定にて、片切りブレーカーのN相スイッチを開放…

  6. つぶやき

    パソコン等との通信機能のある測定器についてのつぶやき

     私が以前購入したデーターロガーは、計測結果がパソコン上でグラフ化さ…

PAGE TOP