PASの設置された事業所で実施した年次点検において、高圧引き込みケーブルのシールドーアース間の絶縁測定値が0.01MΩと低い値であった。
ケーブル電源側のPASは屋外地上設置型の開閉器箱であった為、電源側のケーブル端末処理の点検や清掃は容易であったが端末処理に問題はなく、端末処理の状況がシールドーアース間の絶縁低下の原因であるとは思えない状況であり、電気室内のケーブル端末も同じ状況であった。
ケーブルはEMケーブルである。
マンホールを開け内部状況を確認すると雨水により浸水していた。
今回の点検結果と下記の理由から当高圧ケーブルは更新を必要する判断を行った。
EM電線ケーブルQ&Aによるとアルカリの水による影響で絶縁低下する場合があるようで、今回の事例ではマンホール内の雨水はアルカリを指していた。
2022年10月