1.高圧地絡継電器の整定について改めて整理してみよう。
①Ioは基本的には0.2Aとする。(電力会社の人工接地試験結果未満)
ただしケーブルが長い場合(メーカーの取扱説明書の記載内容をご参照されるか、一例として38sq40m程度、22sq50m程度以上)は協議すること。
【参考】
関西電力の方針では高圧ケーブル100m以上になる場合はDGRとする。
また対地静電容量が大きい場合で変電所側との協調がとれれば、0.4Aまで問題なし。
②Vo及び時限
Vタップ:残留電圧<Vタップ<Vo(電力会社の人工接地試験結果)
時限:0.2sが標準 (0.5s未満)
2.高圧地絡継電器に試験結果が判定基準に入らない場合の一例
継電器本体に問題がある場合以外に、PAS-継電器間の制御線に問題がある場合がある。
一例として、Z1・Z2・Y1をシールド線としなければならないが、シールドとアース間が断線している場合、判定基準外になることが多く、継電器本体を疑う前に確認が必要である。