つぶやき

つぶやき(こんな設備だったらな漏電調査編)

 漏電が発生し調査でまず行うことは、どの系統が漏電しているかを確定するのが先決であることは言うまでもないことである。
 しかしキュービクル等の低圧配電盤で、漏洩電流を測定する為、クランプメーターを配線に挟もうとしても作業スペースがない場合や、無理をすると感電の危険があるケースや、配線が太くクランプできない場合、3線が綺麗にまとまっていない為、大口径クランプメーターでもクランプできず漏洩電流が測定できないなど調査困難な場合が多い。
 配電盤で漏電している系統が判明した場合、次は分電盤や制御盤の中で更にどの系統か調査が待っています。
 1Pブレーカーの場合は特に配線を漏電クランプメーターで挟めないことが多く、間欠漏電の場合は漏電が記録できる調査機材をしばらく設置したいのだが、設置すると分電盤の蓋が閉まらず外に設置すると通行の邪魔になる等、こちらも調査困難な場合が多くある。
 そこで、これらの問題を解決し安全に電気をご使用いただくため、何らかの基準を取り決める必要があると思うのだが。
 一例として、今後設置されるキュービクル又は電気室の低圧配電盤の低圧配線を盤前面から安全にクランプできるように基準を改め、盤前面から安全にクランプできない場合は、盤内部に通路を設置し内部から安全に調査できる構造とする。
 又200sq程度以上の配線や各相の配線が離れている場合、障害物等によりクランプ困難となる場合は、漏電履歴がわかるブレーカーや各ブレーカー毎に地絡継電器等の設置を義務付けるなどである。
 昔の設備より最近の設備は、かなり漏電調査しやすくなっていますが、さらに改善する余地はありそうである。

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